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関西オープンゴルフ選手権競技 2010

アマチュアの田中政佳さんがベストスコアをマーク

自身の記録を、自らの手で塗り替えた。ここ田辺カントリー倶楽部のアマチュアのコースレコード68を樹立したのは2007年に、優勝を飾ったミッドアマ。

それを4つも上回る64。会心撃は、いきなりインスタートの10番から始まった。
残り225ヤードをクリークで2メートルに乗せてイーグルを奪い、勢いづいた。

そのあと5バーディに、「歴史の古い名門コースは、曲げたらダメと、はっきりしている。そういうところが好き。相性が良いんです」と、ほとばしる汗も生き生きと輝く。

最終9番で「欲をかいて左の山越え狙い」が、もののみごとに木を直撃し、ボギーを打ったのは残念だが、プロも含めたこの日のベストスコアに、夢は膨らむ。

この関西オープンはもともと“常連選手”だったが昨年、18年ぶりにレギュラーツアーに復活したことで、田中さんにとってもいっそう価値ある参戦となった。

出身の大阪府は大阪産業大付属高から本格的にゴルフを始め、名門・大阪学院大へ。しかし、実家の造園業の跡継ぎとして、プロ入りを断念しただけに、トーナメントでの活躍はなおのこと、感慨深い。

今回は2年連続の出場に際して、当初の目標だったツアーでの予選通過は10年前。2000年のタマノイ酢よみうりオープン以来の決勝ラウンド進出に、さらなる上を見据えた。
残り2日の目標はもちろん、昨年からローウェストアマ賞(ベストアマ)としてもうけられた「中部銀次郎杯」の獲得と、「ツアーでのトップ10入り」。
実現すれば、10月の日本オープンの出場権も得られるチャンスがあるだけに、この2つは絶対に譲れない。

田中政佳さんプロフィール
1976年2月20日生まれ。大阪府出身。北六甲カントリー倶楽部所属。
父親の影響で、14歳からゴルフを始める。大阪産業大付属高から大阪学院大に進んだが、実家の「田中造園」を継ぐため、プロの道は断念。いまはトップアマチュアとして、週1回程度の練習を積む日々。
得意クラブはパター。ドライバーの平均飛距離は260〜270ヤード。正確無比なショットが武器だ。
身長170センチ。

※関西オープンでは田中さんを含め、24人のアマチュアが参戦。田中さんと、昨年のローウェストアマの藤本佳則くんと、田村光正くんの3人が決勝ラウンドに進出しました。