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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2018

久保谷健一がまた・・・

ズボンのベルト部分からチラリはみ出したぶっといサポーター。その上に乗っかるお腹の脂肪が以前よりも増えた印象があるのは気のせいか。
「しょうがないよ・・・動けないから太る一方」。
グリーン上では、ボールを拾う際の痛々しいあの姿・・・。
“ケンケン”の持病がまた再発した。
「フジサンケイでね・・・またやっちゃった」。
少し、気温が涼しくなったとホっとしていたら、久保谷の腰痛がぶり返した。
そして腰が痛いときほど、なぜかリーダーボードの上にくるのも、また同じ。

「よく回った。先週なんか、壁伝いでなければ歩けないほどだったから。当初はこんなに回れる予定も無かった。歩けるだけまだましです」と、ボヤけばボヤくほど、謎が深まる初日の4アンダー。

宮本とのプレーオフを制して5年ぶりの通算7勝目を飾った昨年の「パナソニックオープン」もまた、日亜共同主管の大会だった。
アジアンツアーが絡むと強い?!
「そんな・・・たまたまでしょう」と素っ気なく「怖くてね・・・。一発振って、やっちゃったらその場で終わりだから。はなから手打ちでやってますけどコントロールが不能です。パッティングが良かったから回ったけど、ゴルフはオーバーパーの内容です」と、こわごわの初日。
「朝起きて毎日、振れるかどうかをまず考える。悪くなれば、もっと手打ちになる。これくらいで打てば、これくらい行くだろうって、想像の世界でやりますよ」。
久保谷健一、46歳。プロ23年目。
それもまた、究極の職人技なのである。

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