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第9回の日本プロゴルフ殿堂入り&特別賞の顕彰者を発表(2月1日)

日本ゴルフ界で多大な功績を残した人物を顕彰する「日本プロゴルフ殿堂」の第9回が2月1日に発表された。

 

今回、新たに殿堂入りしたのは5人。

 

主に1972年以前(男子ツアー制度施行前)に活躍、又は功績を残した「レジェンド部門」は現在JGTO会長をつとめる青木功など、のちに数多くの名手を輩出したいわゆる「我孫子一門」の礎を築き、戦後ゴルフの発展に尽力した山本増二郎(故人)、また、日本プロゴルフ協会の設立に携わったほか、JGTO初代会長の島田幸作氏(故人)や女子の大迫たつ子氏らを育てた古賀春之輔(故人)、そして国内通算15勝、シニア通算3勝、海外3勝などで活躍した安田春雄氏が選出された。

 

続いて、1973年のツアー制施行以降に活躍し、かつ45歳以上で賞金1位獲得者などの表彰基準を満たした「プレーヤー部門」は、男子が2度の賞金王でツアー通算32勝の尾崎直道氏、女子は2度の賞金女王で、ツアー通算20勝の塩谷育代氏が選ばれた。

 

そのほか、「特別賞」として、昨年4月のマスターズで日本男子初のメジャー制覇を達成するなど米通算8勝の松山英樹選手と、昨年の全米女子オープンを制した笹生優花さん、また昨年8月の東京五輪で日本初のメダルをもたらした(銀)稲見萌寧さんの3人が選出された。

 

第9回の顕彰式典は、新型コロナウィルスの感染拡大で延期されていた前回の8回と合わせて3月11日に、ジャパンゴルフフェア会場のパシフィコ横浜で14時から開催される予定。

 

<プレーヤー部門で選出された尾崎直道氏のコメント>

「この度は、日本プロゴルフ殿堂顕彰者に選出していただき、大変光栄に思っております。

この賞は、両親、家族、ファンをはじめ、支えてくださった全ての方々に捧げると共に今の自分があるのはその人たちのお蔭だと感謝しております。

私の座右の銘に「継続は修行なり」という言葉があります。ゴルフに向き合いひたすら努力を重ね、どんな困難な道でも乗り越えていく思いで頑張ってきました。

アメリカPGAツアーの10年間とチャンピオンズツアーの6年間は家族を日本に置いて、日米の両ツアーを戦った事は、自分にとっても本当に大変な日々でしたし、まさに修行でした。

でも今振り返れば、どれも良い思い出で、我がゴルフ人生を精一杯生きてきた!と悔いなく思っております。

日本オープンの2連覇はそんな苦労のご褒美だったのではないでしょうか。今はシニアツアーに出場したり、国内外の試合をテレビで観戦して、若手の活躍を楽しみにしながら観ています。

今後のゴルフ界の発展、並びに若い人たちの活躍を切に願っております」



このたび顕彰される男子5人,左から山本氏、古賀氏、安田氏、尾崎氏、松山氏(提供:日本プロゴルフ殿堂)

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