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Masters Tournament

初日4オーバーの比嘉「洗礼を受けた」松山は26位タイ発進

今年のメジャー第1戦「マスターズトーナメント」が米時間の6日に開幕し、初出場の比嘉一貴(ひが・かずき)は、2バーディ、3ボギー、1トリプルボギーの「76」。

4オーバーの73位タイと出遅れた。


トリプルボギーは、オーガスタの難所にさしかかる12番パー3で、ティショットを池に入れたもの。
「アーメンコーナーの洗礼を受けた」と、波乱の初日を振り返った。


首位は7アンダーで、ビクトル・ホブランとジョン・ラームと、ブルックス・ケプカの3人。
松山英樹は1アンダーの26位タイ、タイガー・ウッズは2オーバーの54位タイにつけた。



賞金王に輝いた昨年の成績を評価され、特別招待で初舞台に臨んだ比嘉

初日は、ガルシアらとの組み合わせだった。


1番でボギーが先行したが、「練習ラウンドで、松山さんにいい情報をもらっていたので思ったほど不安がなくスタートできた」という。

緊張も、むしろ「月曜日の初ラウンドのほうが・・・w」と、特別気負うこともなく、2番で池に入れたがパーセーブ。

「落ち着いてマネジメントができた。そこでほっと一息つけた」と、約6メートルを沈めた3番と、6番ではピンそばのバーディで、立て直した。


「洗礼を受けた」と、いうのは9番で短いパーパットを逃してイーブンパーで後半に入ってすぐ。

「意識していたのか。意識していなくてもそうだったのか」と、回想したのは“アーメン”と、神様に祈りたくなるほど難しいという意味で、オーガスタの「アーメンコーナー」と、呼ばれる11~13番ホールでのこと。

池やクリークに囲まれ、予測不能な風が吹く難所3ホールのうち、2ホールで4オーバー叩いた。


11番でボギーを打つと、12番ではティショットがクリークへ。打ち直しの第3打を今度は奥バンカーに入れ、4打目は寄らず、入らず「+3」。

13番以降はすべてパーでこらえたが、「きのうより、グリーンが早くなっていた。警戒しすぎたかもしれない。経験不足や、ジャッジミスがあった」と、挽回はできなかった。


出遅れたが、「ショットの状態は、スコアほど悪くない。これという課題もない。自分的にはポジティブに考えている」と、うつむかない。

「でも体力の消費量は、いつもの1.5ラウンドくらい。頭に疲れが一番来ている」と、初舞台の疲労感は普段の倍以上。

「このあと、無理に練習してもリズムを崩すだけ。いつもどおりの練習で、チェックするくらいにします」とまずはクールダウンを優先し、「明日はガンガン行って、イーブンパーに戻せるくらいに頑張りたい」と、2日目の巻き返しに備える。


なお、一昨年覇者の松山は、前半の2バーディーに対して、後半は最後18番の1ボギーで「71」。

今年から、距離が伸びた13番パー5では手堅く刻んでチャンスにつけたが、絶好のバーディパットを逃して「もったいなかった」と、不満を吐露した。


「全部フェアウェイに行った」と、随所でショット力を見せたが、1アンダーの26位タイにとどまり「パットが入っていない。明日は入るように。良いプレーができるように準備して、頑張りたいなと思います」と、2日目以降の上昇を期した。

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