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“ボランティアとプロのチャリティフレンドリーゴルフ大会”第1回優勝者は・・・

今回、大会に参加されたボランティアの中で、もっとも遠方から参加されたのは、茨城県の雨沢忠志さんと小薗進一さんだ。

お2人がこのチャリティゴルフ大会への誘いをうけたのは、昨年12月のことだった。やはりボランティアとして参加したゴルフ日本シリーズJTカップの会場で、発起人の柴田夫妻に声をかけられたとき、さすがにしばらく思案されたそうだ。

しかし、「たまにはこうして、関西のボランティアのみなさんと交流するのも大事なことかなあと、思いきって来ちゃいました」と笑顔で話す雨沢さんは、9番でチップインイーグルを奪うなど、今回のコンペでも大活躍。

チームプロの平石武則に「俺、負けそう・・・」と言わしめたほどプロ級の腕前を披露して、みごと第1回大会の団体優勝を射止めた。

「この1回で終わらず、こういう大会を細く長く続けていけるように。また関西だけでなく、全国レベルで開いていけるよう発展していけば最高ですよね」と、しみじみと話したのは、団体優勝の優勝スピーチで「今季、初優勝です〜!!」と、無邪気に喜んで笑わせた平石。「・・・このチャリティ大会を見て、“俺もボランティアをしてみよう”と言ってくれる人が増えていけば、それがひいてはゴルフ界全体の活性化に、必ずつながっていくはずと思うから」と、表彰式の壇上で、将来の展望を語った。

また、「こういったチャリティ大会が広まっていくのは大賛成。・・・でも、ただ楽しくゴルフをするだけではなく、その一方で大会中の業務態度などについて、ボランティア同士で話し合いをしていくことも大事ですよね」と、やや厳しい表情で呼びかけたのは、同チームの小薗さんだ。

トーナメントのボランティアの活動は年々盛り上がりを見せ、いまや全国レベルで広がりつつある。「しかしだからこそ、その質を高めていかなければいけないと思う」とボランティア歴10年の小薗さんはキッパリ。「・・・残念だけれど、中には単なる興味本位だけでツアーに参加して、プレー中に選手のみなさんに迷惑をかけているボランティアの方がいるのも確かです。全国各地のボランティアが1年に1回でもこうして集まって意見を交換しあい、仕事の向上に務める活動も、今後もっとしていかなければと思うんですよ」。

・・・こんなしっかりとした意見をもったボランティアのみなさんが、ツアーを支えてくださっているのだ。

写真上=団体優勝をあげて、喜びのスピーチをする平石武則チーム。
写真下=個人優勝は、伊藤浩二プロチームでまわった福田義則さん(左から2番目)。グロス79のおみごとな腕前。

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