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日本オープンゴルフ選手権 2010

松山英樹くんが大健闘、3位タイに!!

チームメイトの岡部さんとの二人三脚が快進撃の鍵を握った!!
自身初のローウェストアマチュア賞は、1928年の浅見緑蔵の19歳9か月7日を更新する史上最年少メジャー優勝と、1927年の第1回大会は赤星六郎以来、2人目のアマチュア優勝まであと3打と迫る、快進撃。アマチュアのトップ3は、1993年は当時日大3年の片山晋呉以来、4人目の快挙達成だ。東北福祉大は1年生の松山くんが、充実の2週間を終えた。

前週の「アジアアマチュア選手権」を制して日本人アマとしては初となるマスターズの出場権を獲得したその翌週に、今度は難コースを舞台に、並みいるプロに混じってV争いを繰り広げた。

3打差の単独4位から迎えた最終日は前半に3バーディ。トッププロでさえ萎縮するこのゴルファー日本一決定戦で、一時は首位に1打差まで迫る大活躍。

18歳の堂々としたプレーぶりには、2人1組の2サムプレーで回った同組のハン・リーもうなる。「あの若さであれほどのアイアンと、飛距離コントロールには、びっくりした。才能あるよ!」。

取り囲む大ギャラリーにも、難コースで迎えるどんなピンチにも、松山くんの表情から、笑顔が消えることはなかった。2週連続でバッグを担いでくれたチームメイトの岡部大将くんが、絶妙のタイミングで囁く励ましやゲキ、そしてジョーク。

「ちっさい声で、ギャラリーに聞こえたらまずいような内容も。そうやって緊張をほぐしてくれたというのが大きくて」。
おかげでスタートしてから最後まで、ほとんどプレッシャーとは無縁のまま迎えた72ホール目に、この4日間のすべてが集約された。
最終18番は、ピンまで204ヤードの深いラフから7番アイアンの第2打を、奧2メートルにつける劇的ショットでバーディチャンスだ。
「2打目がカッコ良すぎたから、これを外すと恥ずかしい」。
その前にリーが、松山くんよりも長い微妙なパーパットを先に決めて、派手にガッツポーズを握っていたのにも、触発された。
「リー選手の10アンダーに追いつこう、と」。
ど真ん中から決めて拍手と大歓声の中、怒濤の4日間を締めくくった。

連日のV争いには手応えもあった。
「パットなら、僕にも通用するかもしれない」。
しかし、ショットには、課題も見つかる。
「痛感したのは、プロの方との精度の違い」。
特に、3日目に同じ組で回った武藤のプレーには、目を見張るものがあった。「武藤さんは、フェアウェイからばんばんピンを狙っていく。でも僕はグリーンに乗せるのが精一杯。体力がないから曲がるのかな」。

また予選2日間は、同学年の石川遼とのラウンドに、「僕も遼くんのように、もっともっとファンを引き連れて歩ける選手になりたい」と、より具体的な夢も芽生えた。「そのためには、もっと実力をつけて特徴のあるゴルフをしないといけない」。

では、自分が思う自身の特徴とは、と報道陣に聞かれて首をかしげる、
「分からない。曲がるし、飛距離もあんまり出る方ではないし。ここが、というのは、自分でもまだ分からない」。
だからこそ、それを見つけるために、これからマイスタイルを作っていくためにも、「もっともっと努力が必要」と、松山くんは思うのだ。

ゴルファー日本一決定戦で繰り広げた18歳のアマチュアの快進撃には今後、松山くんを取り巻く環境や、周囲の視線も劇的に変わるだろう。
「でも僕自身はそういうことで、変わってしまうのは好きじゃない」と謙虚に「友達も、先輩も後輩も大切に、監督やコーチへの感謝の気持ちを忘れずに、これからも頑張りたい」と、肝に銘じた。

来年4月には、オーガスタの大舞台も待っている。その前に、11月には広州アジア大会もある。「一致団結して頑張ります」。来月はチームのために、力を尽くす。

  • 大勢のギャラリーに囲まれてのプレーも、「楽しい」と言ってはばからない大物ぶり
  • 最終18番のバーディ締めで、大観衆を沸かす・・・!!
  • ローウェストアマに贈られる栄光のボビー・ジョーンズ杯
  • チャンピオンの金とはわずか3打差に、近い将来を予感させた18歳!!

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