この日63のベストスコアをたたき出したのは、今季ツアー初出場の31歳。2007年のプロ転向から数えても、２０１３年以来となる出場３試合目の急浮上だった。12番からの４連続バーディは、どれも２メートル以内に「ビタビタついた」。圧巻のプレーで「今日のゴルフは、100点を超えている」。
満点越えの９アンダーはボギーもなく、完璧な内容でリーダーボードに名前を載せた。

沖縄県出身。今季、初シードの正岡竜二はひとつ上の先輩で、川満が両親と一緒にゴルフを始めた小学１年から、「家族ぐるみのつきあいです」。

予選通過がかかったこの日も「落ち着いて行けよ」と送り出された。
「いろいろと教えてもらって勉強になっています」と、そのおかげでこの日は先輩の一歩先を行く８位タイに、「抜かれたがや〜」。後輩の躍進に、なぜか名古屋弁でうらやましがった正岡。今は愛知県に自宅があるそうで、なるほど。川満は千葉県と、住まいは離れてもいまだ密に交流を重ねる先輩にも感謝した。

今季はファイナルＱＴランク52位で資格はあるものの、やっと出番が回ってきた今週も「今年初めてのツアーなので気負わず。自分のプレーに徹したい」。暑さのせいか、緊張のせいか。汗を一杯かきながら、中継局の福島中央テレビに生まれて初めてのテレビインタビューを受けて、律儀に挨拶。
「大会を盛り上げたいと思いますので応援よろしくお願いします！！」。

• 川満 歩
• 正岡 竜二