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ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 2021

きゅうきょ芽生えた昨年覇者の自覚。関藤直熙は「まずは週末いい位置に」

長谷川(右)は急遽出場が決まったが、セルフカートは売り切れ。「先輩だからって譲りませんよ!」と関藤。厳しい世界!
1年ぶりに戻ってきたコースで、ジワジワと湧き出る思いがある。関藤直熙(せきとうなおき)は、先輩プロの長谷川祥平と東コースのセルフプレーで最後の調整をしながら、「去年はここから打ったな、とか。思い出しながらプレーしました」。

記念の第1回大会が、コロナ禍で延期となった昨年、選手たちに稼ぎ場を、と主催者が代わりに開いてくださった7月のエキシビジョントーナメントで優勝。

その活躍が評価され、10月の米「ZOZOチャンピオンシップ」で推薦出場も果たした。
「去年この試合をきっかけに、たくさんの人に知ってもらえた。
もう1年たったのか…という気がします」と、思い出に浸る。

昨年大会は、レギュラーツアーではなかったため、本人にはその意識はなかったが、「ここに来てみていろんな人から”ディフェンディングチャンピオン”と言われて。自分にとってそういう大会になるんだな、と気持ちが芽生えてきました」と、だんだん自覚も出てきた。

大会とコースへの好印象は消えない。
ただ、今年に入って出場4戦とも予選落ち。
「ティーショットが曲がるし、セカンド乗らないし、アプローチはそこそこで、パットは入らない」と、不振が続くだけに、大きなことも言いにくい。
「まずは、最初の2日間いいプレーをして、週末に優勝を狙っていける位置にいられるように。しっかりプレーしたい」。
思い出が詰まった舞台で、脱却の糸口を探る。

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