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バンテリン東海クラシック 2021

「あの方」に導かれ。岐阜県出身、今野大喜が首位発進

”あの方”も後ろで笑ってる…©JGTOimages
キムと幡地の飛ばし屋2人に紛れて首位に並んだのはプロ3年目の24歳。
ツアー通算7勝を誇る今野康晴(いまの・やすはる)の甥っ子。
大喜(だいき)が、自己ベストの「64」を記録。

難しい三好でボギーなしの7バーディで回り切り、「最後までいい形でやれました」。

開幕直前に、きゅうきょ組むことになった”レジェンドキャディ”によるところが大きい。
清水重憲(しみず・しげのり)さんが、これまで導いた勝ち数は30勝を超え、2007年には谷口徹と上田桃子さんを賞金王と女王へと押し上げたスゴ腕。

「ラフの状況やライと番手と距離など、自分が普段、気にしている以上に”あの方”は考えていて。 そういう話をしながら」。

とりわけ今週は、開幕前日に2年使ったドライバーのヘッドが破損。
きゅうきょ代わりでコースに出たが、10番から出たこの日は序盤に距離計算など狂いが出て「僕が持った番手に対して清水さんがやっぱりこっちだ、というのが多かった」と、バタついた。

「でも3ホールで慣れて、お互い意見が合うようになってきた」と、14番から3連続バーディを奪うなど上昇。
好アシストのおかげで前半4アンダーで回れた。

日照時間の関係で出場人数が減り、今週から午前スタートに絞られる分、この時期は9ホールの折り返しで、小一時間のインターバルが発生する。

その間に茶店で名物のきしめんをすすり、「おなかがいっぱいになったら眠くなった」と、目覚ましをセット。
約15分の仮眠を、後半3つのバーディにつなげた。

中学3年で「中部ジュニア」で優勝。日大1年時の2015年にプロを抑えて「中部オープン」を制するなど岐阜県出身の地元有望株。
あとは敏腕キャディに身を任せて歩くだけだ。

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