宝塚ゴルフ倶楽部の旧コース、1番ホールと3番ホールの2ホールを使用しての予選 大会には、4つの小学校が参加した。過去2年連続で全国大会出場を果たしている須 磨浦学園須磨浦小学校、今年の3月にJGTO島田理事長、安井純子プロから共同で 用具の寄贈を受けた宝塚市立中山桜台小学校、地元の練習場である尼崎テクノランド で練習を重ねてきた尼崎市立大庄小学校、そして高橋勝成プロのお子さんが通ってい た西宮市立苦楽園小学校の4校である。中山桜台小学校からは、交流の部として5年 生10人も参加してくれた。
競技は、須磨浦小学校と苦楽園小学校による、一進一退の競り合いの末、須磨浦小学 校が4打リードして優勝し、3年連続3回目となる全国大会への出場権を手にした。 わずかな差で2位となった苦楽園小学校は兵庫県枠の2つ目の出場権を得て、初めて 全国大会に出場する。
苦楽園小学校は、高橋勝成プロの次男・勝紀くんが通っていた小学校で、今回の出場 メンバーは、勝紀くんの同級生4年生のお友だちが参加した。苦楽園小学校では昨年 2月28日に、高橋プロからの用具寄贈により、スナッグゴルフが導入された。寄贈 のきっかけは、一昨年の11月に勝紀くんが退院することが決まり、家族一緒に、そ してお友達も一緒にゴルフをする機会を作りたい、との想いからそれを実現させた。
苦楽園小学校での初めての講習会が行われた当日は、自治会長の呼びかけで集まった 地元児童と保護者、住民のみなさん約60人により、小学校のグラウンドでは、にぎや かに講習会が行なわれ、その沢山の参加者の中に、勝紀くんと兄の成輝くんが元気に ゴルフを楽しむ姿があった。その時、高橋プロは、「家族一緒にゴルフができるっ て、なんて楽しいんだろう。こんなに嬉しいことは、ほかにありません。数年前まで はこういう風景を想像することさえできなかった。」とコメント。心からの喜びを言 葉に現した。
今回の対抗戦の閉会式で高橋プロは、全国大会の招待状を、須磨浦小学校と苦楽園小 学校に授与し、「今日、全国大会に行けることになった小学校も、残念ながら行けな かった小学校もよくがんばりました。全国大会に行ける小学校は、是非、会場で会い ましょう、待っています」と挨拶。閉会式終了後は、苦楽園小学校の選手たちと円陣 を組み、喜びを分かち合った。
<第1回スナッグゴルフ対抗戦兵庫地区予選会成績/497ヤード・パー36>
優勝 須磨浦学園須磨浦小学校 184ストローク
2位 西宮市立苦楽園小学校 188ストローク
3位 宝塚市立中山桜台小学校 218ストローク
4位 尼崎市立大庄小学校 245ストローク
ベストスコア賞(34ストローク/-2)
須磨浦学園須磨浦小学校 4年生 増井菜裕ちゃん
交流の部ベストスコア賞(33ストローク/-3)
宝塚市立中山桜台小学校 5年生 鈴木康彦くん