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第2回スナッグゴルフ対抗戦茨城地区予選会は友部町立北川根小学校が大会2連覇!(6月4日)

雷雨と大雨の予報を子供たちの元気が押しのけ、一転、雨もなく、時折、晴れ間がの ぞいた天候に恵まれ、開会式が始まった。

開会式で友部町教育委員会の坂倉弘國教育長は、「練習の成果を発揮し楽しんで、全 国大会に向けてがんばってください」と激励。子供たちの表情は引き締まった。


開会式の模様


開会式では、昨年の全国大会で3位となった友部町立北川根小学校4年生の赤津祐太 くんが、元気な声で選手宣誓をすると、応援の先生や保護者の間から、歓声が沸き起 こった。赤津くんは、右手を高々とあげ、会場内に響き渡るほどの大きな声で宣誓。 会場は歓声に包まれ、拍手喝采を浴びた。この選手宣誓により、会場の雰囲気は更に 盛り上がった。


開会式の後、北川根小学校の校長先生は、「赤津くんは、元気いっぱいに宣誓をする ことができた。これは彼にとって大きな自信になったはず」と、児童の立派な選手宣 誓に、最大の賛辞を贈った。

参加児童には、地元で生まれ育ち、昨年賞金王に輝いた、片山晋呉プロからメッセー ジが届けられ、「やれば“できる”、あきらめずに“がんばる”という気持ちを心に 持って、楽しんでプレーしてください」と激励。更に片山プロの使用ボールが提供さ れた。


選手宣誓をする北川根小学校4年生の赤津祐太くん


第2回スナッグゴルフ対抗戦茨城地区予選会は、宍戸ヒルズカントリークラブで開催 され、友部町立北川根小学校が優勝し、大会2連覇を達成した。北川根小学校の6人 の選手は、全員がアンダーを記録し、総合力とチームワークで優勝した。北川根小学 校は、昨年の第1回大会でも優勝しており、昨年出場した現在5年生の先輩たちの意 思を継いでの優勝に、4年生の選手たちと先生方は喜びに沸いた。

北川根小学校は昨年の全国大会でも、初出場ながら3位に入賞し、地元新聞にカラー で大きく取り上げられた。4年生の新チームは、先輩たちが築いた歴史を塗り替える べく、7月2日の全国大会に挑む。

北川根小学校では今夜、祝勝会が行われるそうで、1ヶ月後の全国大会に向けて、子 供たち以上に保護者の方々の鼻息は荒くなりそうだ。


自己紹介と握手をしてスタートする選手たち


2位となった友部町立宍戸小学校は、昨年の地区予選で7打及ばず5位となり、全国 大会への出場を果たせなかったが、今回はその雪辱を晴らす好成績で、初めての全国 大会に出場する。

3位の笠間市立箱田小学校は、昨年地区予選を3位として全国大会に出場。しかし、 12校中4位という成績で、今年の全国大会では上位入賞を目指す。 4位の笠間市立稲田小学校は、地区予選初出場にして、全国大会出場の切符を手にし た。


開催前週までは、シード校の北川根小学校を除く、上位3校が茨城県からの出場枠 だったが、直前の前週に、広島県からの欠場小学校があり、全国比率から茨城県に出 場枠が繰り上げられ、その幸運に恵まれたのが、5位となった友部町立友部第二学 校。友部第二小学校は昨年の地区予選2位、全国大会7位という成績だったので、今回の 幸運を生かして全国大会に再び挑戦する。


競技は東コース1番ホールを使用して行われた


この大会の開催には、地元、友部町を中心とした、岩間町、笠間市の各教育委員会の 絶大なる協力があった。一昨年、日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップの社会貢 献活動の一環として計画された、地元小学校へのスナッグゴルフ・コーチングセット の寄贈・導入の際に、友部町川上好孝町長と坂倉弘國教育長のご尽力により、友部、 岩間、笠間の14の小学校への働きかけを、それぞれの教育委員会を通じて折衝して いただき、更に昨年度寄贈計画の際には、範囲を広げ、内原町、瓜連町、城里町、那 珂市、常陸大宮市(一部、当時の市町名)の各教育委員会を通じて、小学校への働き かけを行って頂き、10校の小学校への寄贈を行うことができ、今回は導入から僅か な時間での調整で、その中から瓜連小学校が初めて参加することができた。



坂倉教育長から表彰状を受ける北川根小学校の選手たち


友部町教育委員会は更に、全国大会で子供たちが宿泊する施設として、茨城県教育研 修センターの利用に際して、県教育庁への働きかけも積極的に行って頂き、通常は教 職員の研修で使用する施設を、今年の全国大会に出場する子供たちに提供してくれる ことになった。

同センターには、大研修室という300人以上を収容できるホールも併設しており、 このホールを利用して、全国大会に出場する児童、引率者を対象とした、「小学生ゴ ルフセミナー」も初めて開催される。


ベストスコア賞の久野陽介くんは28を記録


この地域でのゴルフの普及には、宍戸ヒルズカントリークラブと森ビル株式会社の貢 献度は計り知れない。

地元小学校への用具寄贈はもちろんのこと、町や教育委員会への折衝、導入小学校の 練習環境の無償提供など、ハード、ソフト全面において、力の入れ様は半端ではな い。

今回の対抗戦開催にも、地元小学校とのパイプを強化するための人員を、宍戸ヒルズ カントリークラブと静ヒルズカントリークラブに配置し、本来の業務を二の次に、各 小学校への参加働きかけや、練習環境の提供についての説明、ゴルフ場での受け入れ 準備等に多くの時間を費やした。各小学校の練習の際には、時にはクラブバスも運行 し、子供たちを快く受け入れてくれた。


表彰式での総評で、宍戸ヒルズカントリークラブの坂本好伸副社長は、「地元の町や 教育委員会の協力によりこの大会が開催できている。ゴルフ場では毎週末、子供たち の受け入れ態勢の環境も整え、また、スナッグゴルフのみならず、ゴルフに移行する 子供たちには、横尾要プロも育てた、千葉晃プロの指導の体制もある」と、一貫した 環境の整備・提供を説明。

今回の地区予選でも、土曜日にも関わらず、お客様のスタート時間を早めに繰り上げ て、東コース1番ホールを開放。万全の体制にて大会を開催する受け入れ態勢に、子 供たちへの温かい情熱がひしひしと伝わってきた。


<第2回スナッグゴルフ対抗戦茨城地区予選会成績/477ヤード・パー36>
 優勝 友部町立北川根小学校 157ストローク(全国大会シード校)
 2位 友部町立宍戸小学校 163ストローク
 3位 笠間市立箱田小学校 169ストローク
 4位 笠間市立稲田小学校 180ストローク
 5位 友部町立友部第二小学校 180ストローク
 -以上が全国大会へ進出-
 6位 岩間町立岩間第一小学校 181ストローク
 7位 友部町立友部小学校 186ストローク
 8位 笠間市立笠間小学校 189ストローク
 9位 岩間町立岩間第二小学校 189ストローク
10位 笠間市立佐城小学校 200ストローク
11位 笠間市立南小学校 200ストローク
12位 那珂市立瓜連小学校 205ストローク
13位 友部町立大原小学校 207ストローク
 *同スコアの場合はスコアの少ない選手により順位を決定

ベストスコア賞(28ストローク/-8)
笠間市立箱田小学校 4年生 久野陽介くん

ホールインワン賞(5番ホール/24ヤード・パー3)
笠間市立佐城小学校 4年生 小嶋亜伊美ちゃん


<片山晋呉プロからのメッセージ>
僕はみなさんと同じ茨城県で生まれ育ち、3才からゴルフを始めました。 ゴルフは練習の積み重ねが大切で、繰り返し練習することで、上達していきます。学 校での勉強も、繰り返して勉強することにより、成績も良くなっていきます。ゴルフ も勉強も、「やれば“できる”」という気持ちを持ってください。

ゴルフの競技は、1つのホールで悪いスコアだったとしても、次のホールで取り返す チャンスがあります。スナッグゴルフ対抗戦では、9ホールの勝負ですので、9回の チャンスがあります。「あきらめずに“がんばる”」という気持ちを持ってくださ い。

選手のみなさんは、本日の大会に向けて、一生懸命に練習をしてきたと思います。是 非、チームメイトと力を合わせて、練習の成果を発揮してください。 今日は、やれば「できる」、あきらめずに「がんばる」という気持ちを心に持って、 楽しんでプレーしてください。

全国大会に進出される小学校のみなさんとは、7月2日に、ここ、宍戸ヒルズカント リークラブでお会いできると思いますので、是非がんばってください。