26歳の大内智文（おおうち・ともふみ）が、8人タイの1差2位に名前を連ねた。

会場の芥屋（けや）ゴルフ倶楽部は、ツアーでも珍しいコウライグリーンを警戒する選手も多いが、「僕自体パットがへたくそなので」とあっけらかん。

「ミスパットが意外と切れて入ってくれたり、ちょっと弱いのが順目に乗って入ってくれたり自分の技量じゃない。運命的な要素が多くて、きょうはとにかく入ってくれた」と、ちゃっかり好発進してみせた。

プロ4季目の26歳。

昨季賞金2位の資格で欧州DPワールドツアーを転戦する星野陸也と同学年も、昨年のABEMAツアーで賞金ランキング13位に入り、今季はキャリアでもっとも出場資格を増やした勝負の年。

次週の「フジサンケイクラシック」までの成績で、大内ら昨年のABEMAツアーとQTランク上位者の、出場優先順位を入れ替える「リランキング」があるため、まさに正念場。

「せっかく今回上位なんで、優勝を狙います」と、そろそろ本気を出してもいい頃だ。

2年連続の出場を果たした今大会はゴルフ×音楽を掲げ、スタート時に選手お気に入りの勝ちウタを流してもらえる。

大内がリクエストしたのも自身の今の境遇を投影したような1曲。

ONE OK ROCK（ワンオクロック）さんの「Change」は、それまでと曲調をがらりと変えて、グループの第2章として発表した楽曲だそうだ。
「僕もそろそろ第二章。一皮むけないといけません」と、音楽にあやかり変化を求める。

• 大内 智文