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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2023

米澤蓮がプロ後の自己最高2位「成長を感じた週末」

24歳の米澤蓮(よねざわ・れん)が、接戦の末にプロ入り後の自己ベストとなる2位タイにつけた。



「いやー、悔しいですね。昨日が伸び悩んで、それが優勝できなかった理由だと思います」と第一声で、プロ3季目の初優勝を逃した悔恨を吐露。


「でも、最終組ですいすいプレーはできない。自分が強くなるための成長過程かな」と、落ち込まない。


初日に首位で出ながら、7位に終わった6月の「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の例を挙げ、「あのときは同じような展開で、自滅した形。それに比べたら、すごく自分自身の成長を感じた週末。内容は優勝に近いものがある。そこは素直に評価したい」と、ステップアップを実感する。


この日は4差の8位タイから出て、2番と12番で2度の連続バーディを重ねて一度は首位を捉えた。

2メートルを逃した14番や、15番のパー5もチャンスにできなかったが、16番ではティショットを右に曲げて木に阻まれるピンチをしのいだ。

強い風が吹く中で、ボギーなしの5アンダーで回りきり、「自分のゴルフの底力を証明できたと思います」と、自信が増した。


大会前の賞金ランキングは54位。獲得賞金も1000万円に届かず、初シードにはほど遠かった。

「正直、優勝目指してやっていますけど、当然ちらつく。ガンガンいきたいけど、ボギー打てないっていうのは難しい立場」と、開催前の心境を明かし、「しっかりとたてたプラン通りやれれば、決して攻撃的に行かなくても、このスコアで回れる」と、ついに4日間とも1Wを封印するマネジメントをやりきって、「今後の自信になります」。


東北福祉大2年の2019年大会で、アマVに迫る2打差2位の成績を残しているが、プロ転向後としては自己ベスト。

2位タイ賞金で、一気にほぼシード当確の29位にランクアップし、「この先もただドライバー振り回すだけでなく、考えながらゴルフしたらまたチャンスが来ると思います」。
呪縛を解かれてあとは行くだけ。

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