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The Genesis Invitational

松山英樹が復活V「9勝目ができたので、二桁に乗せたい気持ちがある」マスターズにも意欲

6打差の7位タイから出たこの日は、最終組の3つ前でホールアウト。
クラブハウスリーダーで後続を待つ間、「気持ち良く日本に帰れる・・・」などと、喜ぶ声を中継マイクが拾った。


この日は、3度の3連続バーディで「62」。ボギーなしの8アンダーで回りきり、通算17アンダーで、最後は3位に3打差つけた。
松山英樹が「ザ・ジェネシス招待」でアジア勢最多の9勝目を飾った。


2年ぶりの復活優勝にふさわしい、圧巻の18ホールだった。


最初の3連続バーディはさっそく1番から。パー5でラフに入れながら、しっかりとチャンスを作り、2番はカラーからチップイン。
3アンダーでターンした後半は、また10番から続けて3つ伸ばした。


12番では長い長いバーディトライが吸い込まれた。
優勝インタビューで「ショットは望んでいたものと、かけ離れていた」などと、何度も強調したように、ショットは思う出来ではなかったようだ。


「ここまでショートゲームだけで優勝できたのは初めて」と言ったが、184ヤードの2打目を6アイアンでピンに絡めた15番も、ホールインワンかと見まがう16番も見ほれるショットだった。


17番でこの日3度目の3連続バーディを完成させて、3打差つけて入った最終ホールは後続がスコアを落としていたこともあり、勝利を確信したように、パーセーブでガッツポーズも出た。


首痛などで苦しんだ昨季は未勝利に終わり、シーズン最終戦「ツアー選手権」の継続出場記録も9年で途切れていた。

「去年までは痛みがいつ出るか不安ながらやっていたのが今年はストレスフリーでできている。きょうもかなり良い状態でプレーできているのはよかった」と、順調な回復を喜んだ。


世界ランキングもついにトップ50から弾かれていた(先週55位)。
日本が誇るエースとして「下がっていくのを止めれたのはよかった」と、安堵の笑みがこぼれた。


韓国の崔京周(チェ・キョンジュ)を抜いてアジア勢として最多勝利を更新した。
「9勝目ができたので、二桁に乗せたい気持ちがある。マスターズまでまだ時間があるのでしっかりと高めていけたらいい。明日からまた頑張りたい」と、力をこめた。

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