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Novil Cup 2024

ABEMAツアーが開幕!初日は首位タイに4人が並ぶ混戦模様に

徳島県にあるJクラシックゴルフクラブを舞台に、今シーズンのABEMAツアー開幕戦『Novil Cup』のファーストラウンドが行われた。

朝から降り続いた雨の影響で、途中中断がありながらもなんとか全選手が18ホールをプレーし終えることができた。

雨と風、さらには気温が下がったことでスコアは膠着するかと思われたが、選手たちは見事に対応。5アンダーの首位タイに4人、さらに1打差の4アンダーの5位タイに7人が並ぶ混戦の幕開けとなった。

 

首位タイのひとり、内藤寛太郎は1イーグル、4バーディ、1ボギーの67という内容。オフに強化してきたアプローチで、ピンチらしいピンチもなく、いい意味で無難にスコアをまとめてきた。

「(雨の影響で)セカンドも普段より長いクラブで打つことになるので、グリーンの外しちゃいけない方に打つことだけを気をつけていたので、グリーンに乗らなくてもアプローチがしやすかったし、そのあたりのゲームメイクは上手くできたかなと思っています」。

 

7,221ヤードとただでさえ距離が長いJクラシックゴルフクラブは、雨が降ってフェアウェイが重くなると途端にセカンドショットの難度が高くなる。内藤が言うように、グリーンをキャッチするだけでも大変になるシチュエーションが増えるため、そこをいかに冷静に対応できるかがスコアメイクのポイントになる。この日の内藤はそれが完璧にできていたということだ。

 

また、このオフはアプローチの練習に時間を割いてきた。

「ショートゲームはかなりやってきました。今までと違ってオフにしっかりトレーニングという感じではなくなっていて、体の柔軟性も意識しながらトレーニングのやり方も考えながらやっています」。

内藤がショートゲームを強化した理由の一つは、調子が悪くてもそこそこのゴルフをして、最低限のスコアを出すためだ。1年間を通して戦えば、当然調子の浮き沈みは起きるものだが、悪いときにもスコアを落とさないことが、再びシード権を獲得するために必要なことだと踏んでいる。

明日からの2日間も貪欲になり過ぎずに冷静にゲームメイクに徹するつもりだ。