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国際オープンゴルフトーナメント 中日クラウンズ 2001

▼ 海外招待選手、紹介「ゴルフ界の財産となりうる選手」

プロ転向2年目のアダム・スコット(豪州)
ウッズ似のスィングで、和合を制すか

 今回、和合にやってきた海外招待選手の一人、豪州出身のアダム・スコット。
 米国のネバタ州立大学を1年で中退し、昨年、プロ転向したばかりの20歳だ。
 2年目の今年1月には、主戦場としている欧州ツアーの『アルフレッド・ダンヒル選手権(南ア)』でいきなり初V、注目を集めている。
 プロゴルファーの父親・フィルの影響で幼いころから本格的にゴルフをはじめ、16歳のとき、豪州ジュニア大会で優勝。そのほか、アマチュア競技で8勝を挙げ、97年の全米アマ予選では、62のコースレコードもマークしている逸材が、さらにその才能を開花させたのは、99年の9月、あのタイガー・ウッズのコーチ、ブッチ・ハーモンに出会ってからだ。
 ブッチは、スコットについてこう話している。
 「彼には、ツアーのトップに立つ才能がある。ゴルフに対する、一流の価値観ももっている。彼は、タイガー以来の最高のプロ。今後、ゴルフ界の財産となりうる選手です」

 欧州ツアーでは、「あのタイガーのスィングにそっくりだ」と、もっぱらの噂。
 スコット自身も、“兄貴分”を、最大の目標としている。
 「もちろん、ツアーでやる限りは、タイガーに勝つことが夢です。
 今、タイガーは、世界で一番、優れた選手。
 追いつくだけでも、何年もかかるとは思いますが、彼に勝つことを目指してやっていくことは、僕にとって当然のことです。そのために、僕は常に優勝をねらってプレーします。もちろん、今週も」
 平均ドライバー飛距離は、320ヤードという、豪快なスィングが、いよいよ初日、明らかになる。

 ちなみに、そのルックスは、この日プロアマ戦でスコットの後続組でラウンドした田中秀道が「すごくかっこいい! 僕もファンになってしまいそうです(笑)」というほど。
 スィングのみならず、みどころの多い選手だ。

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