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オフシーズンの選手たちの声をお届け<シード復活の川岸良兼>

「おかげさまで昨シーズンは、何度か優勝争いにも加わることができ、賞金ランク58 位で、シード選手として復活を果たすことができました。シード落ちをし、ツアーへの出場権さえ失った2001年にはもう、何をやってもうまくいく気がせず、精神的にかなり落ち込んだ時期もありました。でも昨年から『高い球を打つ』という課題を持って取り組んでいくうちに、だんだんショットの曲がり幅も小さくなっていき、ようやく『俺ももう一度戦えるんじゃないか』との自信を取り戻すことができました。

デビューしたころは難しいことなんか考えず、ただクラブを振れば良いという感覚でゴルフをやっていました。まだパーシモンだった時代、僕ほど飛ばす選手がほとんどいなかったこともあり、常に飛距離でアドバンテージを取る事ができたし、ゴルフがとても簡単に感じられていたものでした。それに比べてここ数年はずっと、ゴルフを難しく考えすぎていたような気がします。

今年もオフの間にジャンボさんの合宿に参加してみっちりと調整し、万全の態勢で新しいシーズンを迎えたい。今年は開幕からスタートダッシュ!! 早いうちに1勝をあげて勢いをつけ、次の2勝目3勝目・・・と、とにかくたくさん勝つつもりでやりたいと思っています」

川岸良兼
1966年12月6日生まれ。石川県出身。ジュニア時代の80年前半期、“北陸の怪童”とまで呼ばれた。日大時代には日本アマ、日本学生など次々とタイトルを手に入れて、 89年に鳴り物入りでデビュー。翌年90年にはいきなりツアー3勝をあげて賞金ランク3 位につけた。米ツアーでも類まれなる才能を発揮して、好成績をおさめたが、世界進出を視野に入れたことでかえって試行錯誤に陥ってしまった。不振が続き、2001年にはデビュー当時から守ってきたシード権を失ったばかりか、翌年の出場権をかけたファイナルQTにも失敗し、どん底に。そのとき残した「生きていても仕方ない・・・」とのコメントは、関係者に衝撃を与えた。

あれから2年。師事をあおぐジャンボ尾崎のところで厳しい練習を積むなど、復活をかけた懸命の取り組みが実り、昨年は何度か優勝争いにも絡むなど賞金ランク58位でシード権を取り戻した。“怪童”にようやく笑顔が戻りつつある。

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