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世界に挑戦するツアープレーヤーたち<飯合肇>

世界に挑戦するツアープレーヤーたち<飯合肇>

今週開幕の『東芝シニアクラシック』が、記念すべきデビュー戦。先週、12 日の誕生日で資格年齢の50歳を迎えた“コング”こと飯合肇が、いよいよ米シニア・チャンピオンズツアーへの本格参戦を果たす。

昨年11月、同ツアー予選会の第1ステージから挑戦。出場約1000人の難関を突破して、最終予選に進み、うち上位7人しか与えられない出場権を、3位というみごとな成績でもぎ取った。

参戦年齢が早いほど、当然、有利といわれるのが同ツアー。そのフィールドに、資格年齢に達すると同時に飛び込んでいけることに、「今はただ、楽しみでワクワクしている。まるで新人になった気分」と、本人も喜びを隠さない。

プレースタイルは、「一度、波に乗ったら止まらないタイプ」。お祭り好きで、明るく前向きな性格も米国向きといえる。昨年の日本ツアーでの平均飛距離は、289.67 ヤード。これは、昨年のチャンピオンズツアーでは、3位に相当する記録だ。「アドバンテージを生かして、自分の持ち味を出したガッツ溢れるプレーを見せたいもんだね」。新天地での本番を目前に、自身への期待感も高まっている。

93年、当時、全盛期だった師匠・ジャンボ尾崎をおさえて賞金王に輝いた。翌年には、メジャー戦のマスターズにも出場。「あのとき感じた高揚感を、またもう一度味わいたいと、ずっと思ってきたんだ」と少年のように、声も弾む。

シニアといえども、そこは、世界の一流が集う舞台。今週の大会にはジャック・ニクラウスも、エントリーしている。「僕が若いころ全盛だった名手たちと、腕比べがしたいね」。いよいよ、その夢がかなうときがやってきた。

※飯合のほか、今週も、海外各ツアーにたくさんのジャパンゴルフツアープレーヤーたちが登場します。

タイガー・ウッズの5連覇がかかったUSPGAツアーの『ベイヒルインビテーショナル』には、丸山茂樹と田中秀道、トッド・ハミルトンら3人のシード選手も参戦します。

ジャパンゴルフツアープレーヤーでもある中国の張連偉が連覇に挑む、欧州ツアーの『カルテックスマスターズ』には、先週2位の佐藤信人のほか、藤田寛之、谷原秀人、丸山大輔、すし石垣らが出場します。

飯合が参戦する米シニアのチャンピオンズツアー『東芝シニアクラシック』には、大ベテラン青木功もエントリーしています。

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