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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2012

I・J・ジャンは「キョンテにリベンジ!」

冴えるショット、絶妙なパット。この日8つのバーディは、「ほとんど1ピン以内につけた」。ただひとつ、長いバーディトライは12番。18メートルほどあった。「とりあえず寄せようと、打って歩き出してもまだコロコロと転がり続けていた」と、最後のひと転がりでコロンとカップに転がりこんだ。

「これほど速いのは久しぶり」と誰もが口をそろえるABCゴルフ倶楽部の高速グリーンも、「僕はこれくらい速いほうが好き」と言えるのがジャンの強み。
今年は実に、7年ぶりとなるツアー通算2勝目を飾った4月の中日クラウンズも速いグリーンで知られる。
得意のコースで、今年も優勝争いに加わった。
4打差の首位には、 金庚泰(キムキョンテ)がつけたと知るなり、「よしっ!」と、ガッツポーズを握った。
13歳も年下の後輩に敗れたのは2010年の今大会。

ジャンは2日目まで首位につけた。
「3日目にキョンテと回って負けました」。大崩れをしたジャンは結局、13位に沈んだ。

再び、最終組で相まみえた2人。「今度こそ、キョンテにリベンジです!」とベテランが闘志をむき出した。

キャップに大きなハートマークは、クラブ契約先のテイラーメイドのこの春のキャンペーン「ラブ・ドライバー」の一環で、契約プロに配られたもの。
他の同社のプロはいまではもう、誰も愛用していないが、ジャンは好んでこの帽子を被る。
そのココロは、「僕ももっと愛が欲しいから!!」。39歳が臆面もなく懇願した。
「ギャラリーのみなさんに、もっと応援して欲しいから!! 明日はどうぞ、僕のことも応援して下さい」。
愛・求む。頭のハートマークがその印だ。



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