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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2012

19歳のルーキー、浅地洋佑は大逆転の初シード入り

今季はチャレンジトーナメントで最年少の1勝をあげて、賞金ランキングは6位につけて、来季ツアーは前半戦の出場権は、確保していたとはいうものの、「やっぱり、フル参戦が出来る出場権が欲しかった」。

ファイナルQTはランク11位の資格で迎えたデビュー年の今季は、もちろんレギュラーツアーでの初シード入りを狙って、プロの世界に飛び込んだ。しかし、「思うような成績が出ない」。序盤は、やはりルーキーの藤本佳則や、特に同い年の川村昌弘の大活躍に、「俺も」と躍起になるほど、足はもつれた。

「精神的にもつらかった」。
夏場には、プレッシャーからか「お腹は減っているのに食べられない」と、4キロも体重が減ってしまった。
「でも周囲のサポートで、なんとか乗り切ることが出来ました」。毎週、ツアーに付き添ってくれたお母さんにも、最高の形で報いることが出来た。

賞金ランキングはシード権が与えられる上位70人には“圏外”の75位で迎えた今週。
自身の今季最終戦となるカシオワールドオープンで、逆転のシード入りには「15位はマスト」と自らノルマを計算して臨んだ。

28位タイで迎えた最終日は「後半はずっとしびれていた」と、今年一番の重圧の中でも「攻めるゴルフが出来た」と最後のパー5の18番も、2打でグリーン奥のカラーに運んだ10メートルをきっちりと2回で沈めて、バーディ締めに「最後まで、攻めのゴルフが貫けた」。
ボギーなしの67で賞金ランキングは67位に食い込んで、「今日は100点」とついさっきまで、強ばっていた頬も緩んだ。

しかし、それもすぐに来季を見据えて引き締まる。
逆転の初シード入りも「課題は山積み」。
もっと体を鍛えて、パッティングの練習を増やしてと、次々と出てくる。
「来年の開幕戦に照準を合わせてしっかりと準備をしていきたい」。
そして来季を、さらなる飛躍の年にする。

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