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つるやオープンゴルフトーナメント 2012

ワイルドに変身した諸藤将次が4位に

サンバイザーからはみ出したくるくるヘアと同様に、あふれ出す闘志は隠しきれない。「普通のヘアスタイルに飽きて。今年は激しく行こうかな、と」。全体に細かくパーマを当てて、襟足は大胆に刈り込んだ。

無精ひげも伸ばしてワイルドな印象にも、今季に賭ける思いは負けていない。
昨年9月のフジサンケイクラシックで悲願のツアー初優勝を達成したが、大型の台風襲来に、競技は36ホールでの成立となった。

やっと勝てた、といっても不完全燃焼は否めない。周囲の目もある。折に触れてアドバイスを受ける谷口徹にも半人前扱いされても、もっともだ。

「きっちり4日間やって勝ちたい」。並々ならぬ闘志を燃やして先週の開幕戦を迎えた。
オフは日大時代から、もはや恒例になっている。元メジャーリーガーの野茂英雄さんと、現・西武ライオンズの栗山巧さんと、上本達之さんとの合同トレーニングで体幹をしっかりと鍛えてきた。

昼のレストランでちょっと席を外した隙に、すでに注文しておいた鴨せいろ蕎麦が、3人のいたずらでトンカツと蕎麦の大盛りに変わっていた日もあったが、頑張って食べきった。
「野茂さんたちにはとにかくもっと食べてパワーをつけろ、と。寝る前にも食えと言われた」とのアドバイスも忠実に守って、「軽く振っても300はいく」と、自慢の飛距離にも磨きをかけて新しいシーズンを迎えた。

それなのに、先週は火曜日にひどい食あたり。
その後、3日間も飲めず食えずでせっかく増やした体重も、また「65くらいまで痩せちゃって」と、初戦からさっそくスタミナ不足に陥ったが、培われた体力は、少しの修復ですぐまた戻る。

先週は最終日に一度、都内に戻って大川達也トレーナーのもとへ。月曜日のトレーニングはダッシュの量を多めに出直したらこのとおりだ。
この日2日目は、朝から雨模様の悪天候も、ボギーなしの6アンダーは65で上がってきた。
開幕2戦目にして優勝争い。「毎週、この位置でやれるように頑張ります」。

今週こそ最後までパワー全開で走りきる。

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