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中日クラウンズ 2012

白佳和(はくよしかず)は「思い出のコースなんです」

ここまで来たら、このままホールアウトがしたかった。18番。パーで上がればボギーなし。「そりゃ、このまま上がりたかったですけれど」。ティショットは右のラフ。第2打は、思いの外左からのアゲンストが強かった。

グリーンにわずかに届かず。4メートルのパーパットを外した。

朝から風雨が吹き荒れた初日は今季、開幕から好調を自覚しているパッティングが特に冴えて5番では、カラーから4メートルのパーをしのいだだけに、最後はなおさら残念だがこの悪条件の中で、4アンダーは上出来だ。

敷居の高い今大会の初出場は、22歳のとき。中部アマプロで勝って資格を得て以来、思っていた。「僕の持ち味が発揮しやすいコース」。フェアウェイを確実にキープして、確実に高速グリーンをとらえてじっとチャンスを待つ。

「今日はプラン通りに出来ました」。
今年から、カスタムメイドのパターメーカー「ジオギャラクシー」とクラブ契約を結び、世界に1本だけのマレットタイプは、開幕3戦目にしてすでにしっくりと手に馴染んでいる。
「今日もパットがよく入ってくれた」と、3番は右15ヤードからのチップインはよしとしても、6番の手前3メートルも、7番の左7メートルも、思い描いたとおりのラインを描いてカップに沈んだ。

ここ和合では、2002年にジャスティン・ローズらと優勝争いを繰り広げた経験もある。
「いろいろと思い出の多いコースなので」。
未勝利の32歳には、なおさら勝ちたい思いが募るが、「まだ初日。明日も今日と同じマネジメントで回ります」と、気負わない。



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