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中日クラウンズ 2012

ベテランの白潟英純(しらかたひでずみ)が2位タイ

2000年にツアー1勝の経験があるが、2002年にシード落ちを喫し、2006年に一度、返り咲いたが翌年にまた陥落と、近頃は表舞台にはなかなか出番に恵まれなかった。

今年は、実に5年ぶりの本格参戦を迎えて、戸惑った。
「ツアーの堅くて速いグリーンに対応出来ない」と、ここ2戦はパッティングに苦しんでいた。
先週には、予選落ちを喫してなおさら心は萎縮したまま、ここ和合にやってきたそうだが、この日は雨で多少、ソフトなグリーンに、1番ではカラーから「15歩」もあったバーディパットが思いがけず決まると、「変なプレッシャーなく打てるようになった」。
7番でもやはり、カラーから10メートルものパットを沈めていよいよ吹っ切れた。

「毎週、まずは予選通過を目指してますが、そのためにも今日は良い貯金が出来た」と、4アンダーの2位タイには笑顔もこぼれる。

ニクラウスと青木功が死闘を演じた80年の全米オープンに感動して、ゴルフを始めたのは16歳のとき。
あれから紆余曲折を経て45歳になった今は、以前とはまた違った自信が出てきた。

昨季はレギュラーツアーの登竜門「チャレンジトーナメント」で1勝をあげて、同ツアーの賞金ランキングは2位で、今季前半戦の出場権を得た。
「去年はチャレンジで若い子たちに混じっても、スコアが出せたし良い感じで出来ていたので」。
近頃のオフは、かつて煩った腰痛の防止もかねて、柔軟性に重点を置いたトレーニングに時間を割くようになってからは、怪我らしい怪我もなく、むしろ若々しくなって戻ってきたベテランは「明日も今日のように安全に安全に。昔も今も、控えめなのは変わりません」。
和合で無欲を決め込む。

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