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中日クラウンズ 2012

まずは今季のシード権狙い、今野康晴が65

99年の歴代チャンピオンが、今季のシード入りを目指して懸命だ。持病の首と腰痛が悪化して、昨年は中盤の8試合を棒に振った。怪我を試合中の公傷とみなす特別保障制度の適用を受けて、復帰したのは8月。

14試合に出場して、獲得賞金1177万5689円(ランク75位)は、シードのボーダーラインには、わずかに届かなかったが今年は6月のミズノオープンまでの出場が認められており、8試合の猶予を得てその埋め合わせに奔走している。

昨季分と、今年の8試合の獲得賞金を合わせた金額が、昨年の賞金ランキングのボーダー線(71位、1479万8510円)を越えれば、ひとまず今季のシード権を確保したとみなされる。

現時点で、それには158万5393円足りないが、今週単独での19位以内に入れば、クリアできる見込みだ。
「そうですか」と、現状を知ってほっと安堵の表情もつかの間、「でも」と顔を曇らす。

首も、腰も、完全に治ったわけではない。「今もまだ痛い」。
今週は、名古屋市内で良い医者にかかり、その治療が思いのほか効いているのは幸いだが、これからも故障とうまくつきあっていかなければならない。
しっかり者の妻・崇乃子(そのこ)さんは理解を示し、成績に関してはひとことも文句を言わないが、「体のことは気にしてくれてる」。
そのせいで、夫は練習もセーブしなければならないことも気遣って、「しょうがないよね、球が打てないんだから」との慰めに、救われている。

「来週は休めるんで、またちょっとゆっくり治療が出来ればと思ってます」。
次週は1週間のオープンウィークを前に、まずはシード権を確保して心置きなく専念したい。

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