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日本オープンゴルフ選手権競技 2014

池田勇太は首位と1打差に「よく食らいついた」

独走は許さない。「今日はよく、トップに食らいつけたと思う」。すでにタイのマークセンが、通算9アンダーでホールアウトをしていたこの日は、午後から強い風の中で、懸命に首位を追いかけた。

通算6アンダーからのスタートは、1番こそ「左からの風に持って行かれた」と、木の下から2打目を打つピンチも147ヤードから、8番アイアンで左横4メートルにつけて下りのスライスラインを沈めて幸先の良い出だしもそのあとは、ピンチの連続。「2番も3番も、5番も厳しいパーパットを入れながら、よう耐えた」。

また7番からは、5ホール連続で再三のチャンスを逃す「もどかしさ」も味わった。13番で、5メートルの上りのスライスラインがやっと決まって「数えちゃったもん。俺、何ホール外したんだっけ、と」と苦笑いだ。
そこからまた一進一退も、15番でちょっぴり憂さ晴らしだ。9番アイアンで打った168ヤードの2打目は「全然、西日で見えないけど、お客さんが入れ、入れって。そんなに近いのか」と、行ってみればカップまでわずか20センチのバーディには思わずドヤ顔。

決勝ラウンドを前に、首位と1打差の単独2位につけた。前日初日に手応えを掴んだかに思えたパットは、この日は一転、午後から厳しいコンディションに、「どうなんだろう?」と半信半疑。ショットも「もういっちょ、練習が必要かな」と、腕まくり。

「明日からは2サムで、相手を見ないといっても一対一だから、どうしても気になるだろうけど、相手を見すぎずに、自分なりのプレーがしたい」と今大会は決勝ラウンドから2人1組のプレースタイルにも、心の準備が必要だ。

「昨日は遠いから地元じゃないなんて言ったけど同じ千葉だからね」と、大会を盛り上げる気持ちは一杯。「メジャーどうこうというよりは、このチャンスをモノにしたい」と、どの大会でも全力を尽くす気持ちは変わらない。

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