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東建ホームメイトカップ 2023

石川の教え子で蟬川は高校先輩。20歳の田中裕基が「まさか自分も?!」

夢のような開幕戦となった。
こちらも弱冠20歳。
プロ3季目の田中裕基(たなか・ひろき)が、2日目に1イーグル、6バーディ(1ボギー)の「64」をマーク。


17番のパー5は5Wで2メートルに乗せたチャンスを決めた。
後半に入ると「持ち味」と、自負する2打目の精度がますます冴えた。

1メートル内のチャンスを増やして最後9番では左手前のラフから「ラッキー」なチップイン。
1日7アンダーで、一気に通算10アンダーまで伸ばした。



昨季のABEMAツアー「i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘」で初出場→初優勝を達成し、同ツアーの賞金8位で初メンバー入りした。

初出場の今大会は「最初、予選通過を目指していたので、大舞台でいい位置にいられてほっとした」と、安堵する。


コース新の「61」を出して、通算16アンダーで首位に立ったレフティの細野勇策(ほその・ゆうさく)とは同い年だ。

ジュニア期から知る選手の快挙に、「凄いな」と午後からのラウンドの刺激にはなったが、「まさか自分もこんなビッグスコアが出せるとは」と、自分にびっくり。


3日目のペアリングは、あの石川遼と同組になった。
「小さい頃からテレビで見ていて、憧れの選手」という。

ジュニア時代はよく、地元・奈良近郊で開かれる大会で石川を観に行った。

伊澤利光の甥で、石川と同学年の伊澤秀憲に教わるご縁で練習を見てもらったこともあり、恩人との直接対決が実現。
「開幕から同じ組で回らせてもらえるのは凄く嬉しい」と、背筋を伸ばした。


ゴルフゲームの「みんゴル」で遊ぶお父さんを見て興味を持ち、ゴルフを始めた。
ジュニア期から全国大会で経験を積み、この日通算8アンダーの7位タイに浮上した蟬川泰果(せみかわ・たいが)は、大阪の興国高校の2つ上。
「高校時代から強くて、ついて行かなくてはいけないと思っていた」という先輩は、昨年、史上初のアマ2勝を達成。

「とにかく凄い」と、息をのむばかりだった存在と、共にV争いに挑むことになった。


同じ20歳の単独リーダー、細野とは6打差。
「頭の片隅に置きながら、自分のプレーに集中します」と、のまれない。

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