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JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2023

「あったかい方…」片岡尚之が恩人に捧げる初日「64」ホストキャディと目指す大会V2

契約プロと、契約キャディがまずは初日に大会2度目の勝者に立候補した。

片岡尚之(かたおか・なおゆき)が、雨中で8バーディ、ボギーなしの64を記録。


選挙の候補者看板にみたてた契約プロ一覧ボードの前で清き一票を!? 片岡(右)が出口キャディとWホストで臨みます


開幕前のグリーンは硬くて、速くて、とても難しく感じていたが、「きょうは雨で止まってくれたので助かりました」と、恵みを生かして、後半の2番の6メートルから4メートル→1メートル→7メートルも沈めてさみだれの連続バーディ。


「前の優勝時も結構ラッキーみたいのがあったんですが。今日もすごくコースが味方してくれた」と、最後9番は9メートルものロングパットもみごとに沈めて午前終わりの暫定トップに座れば、おのずと恩人らの笑顔が浮かんだ。


大会特別協賛の「サトウ食品」とサポート契約を結んだのは、選手会主催の本大会が立ち上がった一昨年にツアー初優勝を飾り、初代覇者に就いたすぐあと。


だが、ホストプロ2年目の今季序盤は改良を始めたスイングが定まりきれず、棄権2回も含めて出場9回中決勝進出はわずか3回。

「ほぼほぼ、予選落ち。まだ70万円ほどしか稼げていない。大丈夫じゃなかった…」。


心痛を支えてくれたのが佐藤元・同社社長と、その息子さんの大裕さんで、「僕がインスタにストーリーを上げると必ずいいねを押してくださる。あったかい方。ほんとにだいぶ心配かけたので…。初日にこういうスコアを出せて、少しは安心してもらえたかな?」と、安堵が増す。


ようやく今季3回目の予選突破を果たした先週からタッグを組む出口(いでぐち)さんも、サトウ食品の契約キャディだ。

チャン・キムなど、賞金王を支えた経験もあり、「すごく心強い。“チームサトウ食品”で頑張っています」と、Wホストも絶好調。


一昨年のV時に副賞でいただいた「サトウのごはん10年分=4000食」は、母校の東北福祉大に寄贈した。
「今年も勝てたら贈ろうと思いますけど、今の4年生はかぶってないので誰も知らない。届けても、誰ってなるかな…?」と、まじめに考えこんだが、ツアー覇者のOBを知らないゴルフ部員などいないはず。


「今週は選手会の主催ですし、ホストプロとして大会を盛り上げたい気持ちもある。スコアでも、ゴルフ以外のことでも頑張れたら。それが一番恩返しになりますね」。
このまま一昨年ぶりの大会2勝目ならなおよい。