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JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2023

高校生とプロのいっぽん勝負「もしかして、プロですか…?」県内ジュニアがニアピン対決で熱演

今年もやってまいりました。
地元栃木県内の高校生ゴルファーと、V争い中のプロによる夢の競演。

大会3日目の土曜日は、「プロに挑戦! いっぽんチャレンジ」。

3日目の実測134ヤードの8番パー3のニアピン勝負は、最終組から前5組に高校生が1人ずつ加わり、プロの最後にプロと同じティーイングエリアからティショットを打ち近さを競う。


昨年に引き続き、司会進行をつとめるのは“サンライス”なホストプロ、中西直人(なかにし・なおと)と、我らが亀ちゃんこと、亀代順哉(かめしろ・じゅんや)。



いずれも決勝に残れなかったトホホな2人…。
でも「クラブをにぎらず、マイクを握るよ!」とめげずに仲良く、イベントスタート!


昨年大会は、高校生が惨敗した。
さてさて、今年はプロに打ち克つ勝者は出るのか……!


一番手の挑戦者は、佐野日大高校3年生の下村剛さん。



奇しくも、小林伸太郎との母校対決が実現し、「負けられん!」と、メラメラだったが…。

いざ、9番アイアンのショットはド緊張。

なんとか左に乗せたが、3プロにかなわず。
「プロと同じティグランドに立たせてもらって…差を感じました。この中で試合をするって、ほんとすごいしかない」と絶句した。


時々、小林が部の練習を見に来てくれるそうだ。

「トラックマンをお借りして教えていただいたりしています」と、面識はあったが、会場でのプロの存在感は別格だった。

昨年の栃木県開催「For The Players By The Players」での小林のツアー初優勝も、下村さんには大きな刺激に。
「僕らも頑張らないと!」と、思い新たに舞台を降りた。


2番手は作新学院2年の常盤和也さん。



浅地と植竹と、ハン・リーを相手に好戦したが、「9番アイアンをちょっと開いて打った」というティショットは「あと1ヤード左に落ちてくれれば…」。
わずかにグリーンをこぼして敗退。


残念!

でも「緊張の中でいつも通りのショットが打てた」と、大舞台での手ごたえは大収穫。
「やっぱり、プロはオーラが違うな…」と、しばらく余韻に浸った。


そして3人目は“いっぽん女子”の登場だ。
男子プロに果敢に挑むのは文星女子高校1年生の松枝未倖さん。



「手前に落として転がすイメージで」と、ティショットで握った8番アイアンの選択は悪くなかったが、若干引っ掛けた分だけ、グリーンをオーバー。


左奥のラフに落として竹谷、大槻、大堀に完敗したが、いっぽん勝負の前にロープ内観戦ツアーで見た稲森佑貴の曲げないショットが目に焼き付いているという。

「セカンドショットの距離感が凄かったです。私もプロのように安定したショットが打てるように、頑張っていきたいです」と、負けてもけなげに前を向く。


そしてそして、ついに4番目に、プロに勝つ子が出現だ。
河本、エリック、谷原組は、河本力(かわもと・りき)がグリーンを外したため、佐野日大高校2年の山本実希さんのチャーンス!!



8番アイアンの一振りは、打った瞬間「緊張しすぎて、起き上がって、トップしちゃった!」とミスした原因を即座に的確に表現できるのもまた素晴らしい!

司会の中西も「ミスがミスになってないよ!」と、すかさずフォロー。


みごとにワンオン成功したが、杉本エリックと、谷原秀人の好ショットには及ばず。

V賞品「サトウのごはん100食分」は、同組プロ3人全員に勝つことが受賞のルールだ。

選手会長の谷原が、「プロ1人でも勝てればよくない?」とポツリと指摘。

山本さんの好ショットのおかげで来年以降の改善点が見えてきた!?

「悔しかったですけど、緊張したときにああいうショットが出るんだな、と経験できたのはすごくよかったです」と、山本さん。

「今日見ていて、プロのプレーが早かったので、さっそく参考にして、自分も早めにプレーしてみました」と即、取り入れる適応力の早さ。
「もしかしてプロですか?」と、中西もほめていましたよ!


これらも頑張って!


中島、長野、デロスサントスの最終組と競った作新学院3年生の我孫子大祐さんも、グリーンを外した長野に勝つなど、本当に惜しかった。

「5ヤードくらい左に打ち出して…」と、ピンを筋った我孫子さんの9アイアンのティショットを中島啓太もグータッチで賞賛。



さらに、このあとグリーンを外した長野はラフからチップインバーディ!
「かっこいい…。プロはみなさん本当にかっこよかったです」と、ため息をついた。
大学に進学し、在学中のプロ転向を目指すという我孫子さん。
「今日は勝てなくて、悔しかったですけどこの経験を、今後の練習に生かします…!」(我孫子さん)。


選手会プレゼンツ。
県内ジュニアとプロの競演。
「プロに挑戦!! いっぽんチャレンジ」に参加してくださった栃木県ジュニアのみなさん。
きょうは本当にありがとうございました。


感動と興奮の一瞬は、あっという間に過ぎて、みなさんとの楽しかった時間を胸に、プロはまた最終日も戦いに挑みます。

これからも、男子ゴルフの応援を、ぜひ宜しくお願いします。
そしてまた、ぜひこの会場でお会いしましょう。