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i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘 2023

6年ぶりのABEMAツアーで秋吉翔太が躍動!単独首位の好発進

昨季は2017年から守り続けたシード権を失い、今年はABEMAツアーが主戦場となる秋吉翔太。この日は3連続を含む8つのバーディを量産し、単独首位の好スタートを切った。

 

8バーディ、ノーボギー。完璧なゴルフの要因はコースマネージメントにあった。この日、ドライバーを持ったのはわずか5ホール。秋吉の飛距離なら2つで届く11番パー5でもドライバーは握らず2アイアンでティショットをした。

「ピン位置を考えると、ティショットでドライバーを使うよりも刻んだ方がいいかなと判断しました。練ランを何回かした上で戦略を立てたのが今日はいいふうにハマった感じですね」。

冷静、かつ緻密にコースと向き合った結果が、この日のスコアに繋がったわけだが、そこには秋吉なりの戦いが存在していた。

 

「去年(ゴルフが)ずっと悪くて、その影響というか、トラウマというか、メンタル的な課題があったので、去年からメンタルの強化を重視してやるようにしています。今日も緊張は場面によってはしているんですけど、変な緊張をすることなく、呼吸法だったり、緊張した時の対処法だったりをやりながらいいプレーができたかなと思います」。

 

これまでやったことがなかったメンタルトレーニングを取り入れたのには、秋吉なりの必要性をそこに感じたからだ。大きな課題としていたのが今の自分を受け入れること。かつては年間2勝を挙げるなど、そのショット力の高さが大きく評価されてショットメーカーと呼ばれるようになった。ただ、それが秋吉を苦しめることになる。

調子を崩し始めたときでも「ショットメーカーらしいいい球を打たなければならない」と思い込み、無意識にスコアよりもいい球を打つことに固執した。それがどんどん悪い方向へと進んでしまったのが去年のゴルフだった。

 

「いろんな本も読みました。その中で今の自分を受け入れることの大事さが書いてある本があったんです。ティショットでドライバーが持てずに刻む選択をする今の自分を受け入れること。昔の自分をひきづることなく、今の自分を受け入れて、今できることをしっかりやり続けて、少しずつ自信を積み重ねていくことが今やるべきことだと思っています」。

 

「いつの日かまたショットメーカーと呼ばれるようになればいい」と話す表情には、どこか清々しさも垣間見える。変なプライドを捨て、ひたすら自分のゴルフと向き合う秋吉のプレーぶりに明日も注目したい。