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Novil Cup 2023

日本初参戦の陳 顾新 (チン・グシン)が首位タイ浮上!実力を遺憾なく発揮

同伴競技者が「上手くて強いですよ」と口を揃える。中国出身のチン・グシンが、2日続けての68をマークして、通算8アンダーで首位タイへと順位を上げた。

2019年にプロ転向し、21年にはチャイナツアーで初優勝を飾っている。さらに22年にはアジアの下部ツアーで2勝を挙げるなど、今中国も最も注目を集めている実力者だ。そんなチンが、日本ツアー参戦を目指したきっかけは、中国からのアクセスの良さと、チン自身が日本と言う場所を訪れてみたかったからとのこと。

 

『Novil Cup』といえば風が吹くイメージが強いが、この日も時折強い風が吹くコンディションとなった。ただ、チンはその影響を全く感じさせることなくバーディを量産。最終ホールこそ、アプローチミスでこの日唯一のボギーを叩いたものの、自分の世界に入り込みプレーする姿には本番力の高さを感じた。

「今週はパッティングの調子がいいですね。ショットに関してもグリーンをほとんど外していないので、パッティングが良くなったこととの相乗効果でこのスコアになっているんだと思います」。

 

今シーズンはアジアンツアーを主戦場に、日本ツアーにも参戦する予定だが、両ツアーでのシード権保持を目標の一つに置いている。その先にはDPワールドツアーへの参戦を視野に入れている。中国の海南島の出身で、海に面したコースが多い環境だったことから風への免疫は強い。そんな背景からヨーロッパを目指しているのかもしれないが、そう考えるとこの日の風は、もはやチンにとってはある意味で追い風だったのかもしれない。

明日はタフなコンディションになる予報だが、タフになればなるほどチンに有利に働くかもしれない。