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ハナ銀行 インビテーショナル 2023

韓国VS日本の飛距離対決で勝利。河本力「心を整え頑張りたい」

開幕前から特に韓国メディアが大注目していたのは、韓・日の飛ばし屋対決だ。

韓国で飛距離1位のチョン・チャンミン(鄭 燦玟)と、日本1位の河本力(かわもと・りき)はいずれも負けず劣らずと、開催前から韓国では持ちきりだったそうだ。



予選ラウンドも同組となり、生中継ABEMAのカメラに追われるなど「すごい取り上げられましたね」と、河本もおのずと意識。

「体は僕よりふた回りほど大きいし、飛ぶ要素があるのは分かった」と、チャンミンも確かに、異次元クラスではあったが「でもスゴく曲がって・・・。昔の自分を見ているみたい」。


飛ばす分だけリキむから、ぜんぜんフェアウェイにいない。

「飛距離対決・・・とはなかなかならなかった」と、計測不能は多かったが、この日は最初の1番で、河本が20ヤード前へ。


スコア対決でも勝った。
「73」「77」の通算4オーバーで予選敗退したチャンミンに対して、河本は「71」「69」の通算6アンダーで決勝へ。


この日は前半14番から3連続ボギーを叩いた。
今季これまで8戦出て、3試合で予選敗退と、「今までなら興奮してそのまま打っちゃう」というまずい流れ。


押しとどめたのは、日体大後輩の中島啓太(なかじま・けいた)の活躍だ。

3週連続V争いを演じた先週も、金谷とのプレーオフ決着を待って駆け「ケイタが勝ったのは嬉しい」と、後輩の3度目の正直を心から祝う一方、「自分は何してんだろう? 複雑で・・・。腐ってられない。苦しくても食らいついていかないと。自分が恥ずかしくなっちゃう」と、自分に奮起を促すきっかけに。


今週は久々に、練習日から水、木と、目澤コーチが来場してくれたことも本来の豪打を取り戻す契機となっている。

「今週から心も整え頑張りたい」。
日本が誇る怪リキが、久々の上昇を胸に期す。

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