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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2023

タイガが1位と2位に食らいつく「2人が別次元すぎて」蟬川が3日目の最終組で再戦

タイガがガムシャラに、賞金1位と2位に食らいつく。
ランキング順に組まれる初日に続いて、3日目に再び最強カードを実現。

現在賞金3位の蟬川泰果(せみかわ・たいが)が、ベストスコアの「64」で、初日からV争いを繰り広げる中島、金谷の間に割り込んだ。



この日は序盤でボギー、ダボ。
3番で1メートルないパーパットを外すと4番のティショットは右の林へ。そこからグリーンを狙った2打目を今度は木に当て、松枝の上に落ちた3打目は、出すだけ。
4打目でもまだ乗らず、グリーンの奥からやっと乗せて1パット。

「やっちまったな」と、青ざめた。


「ボギー、ダボがなければ」と、のちのちも悔いこそすれ「ショットは悪くない」と、気持ちは切らさず、6番から3連続バーディで一気に取り返すと、後半14番から今度はプロ入り後としては最多の4連続バーディ。

15番のパー3はベタピンで、17番では2.5メートルのイーグル逃し。

ショットでチャンスにつけ続けてついに3日目の最終組に返り咲きを果たした。


初日の「67」も、けして悪いわけではなかったが、「2人のゴルフが別次元すぎて」。
中島と金谷に気圧されるみたいに蚊帳の外。いったん、7位タイ発進で、一度組から離脱してしまった。

「昨日はボードを見過ぎました。周りの選手やスコアを見て、パットを打つ、打たないとか。ここは行く行かないとか。判断しすぎてしまった。その反省も踏まえて」。


再び3日目の好カードで焼き付けたいのは、賞金1位と2位の最強ゴルフ。

中島も金谷も「自分に足りないものを持っている2人。ショットも、リカバリー力も、すべてにおいて上の次元で闘っている。勝負強さが2人ともある。そういった部分で自分もスキルを上げて行ければその差は埋まっていくのかな・・・。今年も何回か、一緒にプレーをして見えていなかった部分。そういうのを見ながら、自分なりにやっていけたら」。
2人と再びの同組で、目を凝らす。


シーズン最後の賞金ランキング上位3位までには、今年も来季欧州・DPワールドツアーの出場資格があるが、それより今のモチベーションは、中島と金谷と回れること。

「また最終組に戻れたのは嬉しいな」。
タイガも負けずにバチバチする。

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