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日本オープンゴルフ選手権競技 2012

ジュビック・パグンサンは「えぇっ、これは日本一を決める大会なのか?!」

昨年のアジアンツアーの賞金王が断言した。「アジアでは、この1.5倍の風が吹く」。そういう意味でもフィリピン出身の34歳には、他のどの選手よりも免疫は出来ていた。

強い風が吹けば吹くほど、嬉々としてコースに対峙する様子は、まるでたわむれているようにも見える。
514ヤードの6番パー5では、左のバンカーから19度のユーティリティアイアンで、15メートルに乗せた。
これをねじこみイーグルを奪った。

536ヤードの10番はこれまたパー5で、あわや1日2イーグル。209ヤードの第2打は7番アイアンでこれまた軽々と、乗せてきた。
2メートルのイーグルチャンスは、風にあおられ「思ったより曲がった」と、残念がったが楽々バーディで一度は首位に並んだリーダーは、因縁の相手だ。

平塚哲二は、昨季のアジアンツアーで賞金レースを争った。平塚の栄冠はもう目の前だった。
大どんでん返しは、終盤の超・高額賞金の大会でプレーオフの末に2位につけて、一気に66万ドルを稼いだ。
未勝利ながら、あっさりと栄冠をさらった。
ここにきてまた、最終日最終組での直接対決に、昨年の再現か、はたまた平塚のリベンジか。

日本ツアーは今季初参戦の“ルーキー”は、今週は「あまりに遠すぎる」と断念したが、トレーニングのかわりにと、コースからホテルまで2時間かけて歩いて帰ることもある。
「パグンサン」が名字。「優勝して表彰式で紹介されるときは、“パグンサンさん”になるのか?!」と、そんな懸念も今からチラリ。

この日本オープンが、ゴルファー日本一決定戦だということは、まさか知らないはずはない。
しかし、報道陣に意気込みを聞かれて「ええっ、本当に? これは日本のNO.1を決める大会なのか」とは、すっとぼけも良いところ。

余分なプレッシャーを回避する彼なりの知恵もある。
明るい性格と、とことんプラス思考もこの難条件で生きている。
「難しい天候の中で、3日間とも良いプレーが出来て自信もついた。明日もポジティブに、優勝目指して頑張ります」。最終日の台風の目になりそうだ。

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