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サン・クロレラ クラシック 2012

ブレンダン・ジョーンズは愛息の誕生日に

ティショットを打つたびに、「あいたたた・・・」。つい顔をしかめてしまうのは、背中と腰が痛いから。長旅とハードなスケジュールで、疲れがたまっている。ショットの合間に、「えいやっ!」と写真のように、片足を上げてまるでエアロビクスみたいな屈伸運動も、それで痛みがおさまるはずもなく、ホールアウト後はツアーに帯同するフィットネスバスの名前をあげて、「これからプレジャー行ってきます」となんとも情けない表情で、スリスリと腰をさすった。

そんな症状も、スコアからは想像も出来ない。小樽で1日6アンダーは、スタートの10番から4連続バーディもあり、一気にリーダーボードのてっぺんに。

先週は全英オープンで4日間を戦って、今週は火曜日に北海道入り。その翌日にはプロアマ戦で、アマチュアのみなさんと18ホールを回った。
「水曜日が一番きつかったよ・・・」。
時差ぼけもようやく和らいだと思ったら、今度は背筋痛に腰痛と、まさに満身創痍だが、それでも小樽でこのビッグスコアは「先週のコースに比べたら、とても易しく感じるから」とそう言ってから、慌てて「いや、小樽が簡単だと言ってるんじゃない。ただ、リンクスコースを回った後の今週だから。先週と比べたら、易しく感じるという意味だよ!!」。

まして、2009年には石川遼と激しいバトルの末に、2位につけた相性の良いコースでもある。
「あのときも確かコメントしたはずだけど、ここに来るとなぜか、ラッキーなことが起きるんだ。たとえば、今日も9番でティショットを右の林に打ち込んだけど、なぜか打つ方向だけぽっかりと空いていて。狙っていけた」。
ピンチもあっさりと切り抜けたばかりか、バーディで上がってきた。

そして今日は何より好スコアの要因は、これに尽きる。
「ハッピーバースデー、キリン!」
この日27日は、長男キリン君の5歳の誕生日。大切な記念日にきっちりスコアで報いたら、次週の帰郷にはついでに大きな手土産も持って帰る。

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