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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2007

谷口徹が単独首位浮上

昨年、2年連続4度目の平均パット賞受賞の谷口が今年、不振を訴え出してもうずいぶんになる。「これだけ悪いのは、初めてかもしれない」と、打ち明ける。

「どんなに良いショットを打っても、ゲームを作るのは結局はパット」とは谷口がよく言うことだが、得意分野が不調とくれば、良い結果が出せるはずもない。
今季、3日目まで好位置につけながら最後に崩れるパターンが続いている原因は明白だ。

それでも、何よりもフィーリングを重視する男はジタバタしない。
特に練習量を増やすこともない。
最近、流行りの練習器具に頼るでもない。

「結局は、実践の中で感覚を取り戻さないことにはどうしようもないから」。
とにかく、入るようになるまでじっと待つ。
その中で気持ちだけは、常にフラットに保つのがコツだ。

「こんなときは、入れようとするほど回転が悪くなる。難しく考えないこと。パっとラインを見て、ただ思った方向へボールを転がすこと」。

ただその姿勢を貫いて、この日ボギーなしの64をマーク。
通算11アンダーは単独首位に「久しぶりに良いゴルフが出来た」と、満足そうだ。

届きそうで届かない今季初V。
溜まりに溜まった鬱憤を吹っ切る方法は、ひとつしかない。
「もちろん優勝だけ。それしかない」。
今週末は、ツアー通算12勝目だけを狙っていくと宣言した。

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