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フジサンケイクラシック 2018

地元自慢の名峰に癒やされて・・・小池一平が首位と1打差

マンデートーナメントから勝ちあがってきたご当地プロが、好発進した。2015年の初シード入りから昨年、2年で陥落も復活にかける今季、やっと調子が出てきた。

「今日はパットが良くて。上がり両方で、長いのが入ってくれた」と、最後の9番はピン奥から8メートルの下りのスライスラインが決まった。
前半最後の18番では、カラーから7メートルをパターでカップイン。大会直前に「気分転換に」と8年愛用してきたピンタイプのパターをマレット型に変えたことも良かった。

大会の地元、山梨県の甲府市から、コースまで車で1時間ほど。「今朝は4時起き。5時には家を出た」と、ちょっと時間はかかっても、自宅通勤の快適さには変えられない。

ホテル暮らしでは、ツアーに必ず帯同してくれる妻の菜美子さんにもひと手間煩わせるが「家だとランドリーを、探さなくても済むので」。愛妻料理も毎日楽しみ。

県が誇る世界遺産は天気が良ければ、自宅からも見晴らすことが出来るが「やっぱりここで見るのが最高」と麓にあるこのコースから見上げる富士山が、一番好きだ。

普段はパー5の5番。535ヤードは、難易度1位のパー4で初日から小池もさっそく洗礼を受けた。右の林の中からアンプレヤブルで出して、4オン2パットのダブルボギーを打ったが、「次の6番で富士山が見えて、また頑張ろうかな。切り替えられた」と地元自慢の霊峰にそれ以上、引きずらずに済んだ。

県プロでも敷居の高いここ富士桜は「回れても、1.2回」と希有なチャンスも安倍首相のおしのびラウンドと遭遇したこともある。
初日から、地元の大応援団も駆けつけた。
要人も愛する世界基準のコースで存在感をアピールしたい。
「地元プロとして、頑張りたい気持ちはもちろんある」。
復活への道筋をつける意味でも、申し分のない舞台だ。

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